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ジョブ・チャレ日記

就労継続の壁

私は4年前から支援学校の就労サポーターをしている。
就職後1年もすぎると、企業から「この頃A君の仕事が雑になってきた。人が見ているとまじめにやっているが、いなくなると手抜き仕事になる。さぼりをやる。上司の話をうわの空で聞いている。仕事に対する注意をしているときでも目を合わせない・・・」という相談が寄せられる。仕事の慣れからくる怠け、さぼり癖がついてきているのだといわれる。確かに人間の本性として、「苦と楽の道があれば楽の道を行く」ということはある。果たして本当にそうなのか?原因は何か?

仮説を立ててみた。
 
 『私は自立したい』と過剰支援に反抗している、劣等感のある自分と戦っている、むしろ成長の兆しである、と。

実は上司が望んでいるレベルの仕事はできる(かつてはできていたこともある)し、上司の説明や注意を理解できている。が、過剰に指導されたり注意されると「わかっちゃいるけど、うざい1従いたくない!」という反抗心が出てくる。
自立心が高くなればなるほど、ヤラサレは嫌になる。(会社の教育・指導者の立場から言えば、生意気言うな!標準のことが出来てから言え!となるが)無限の未来がある若者心理がそこにはある。
この時点では、仕事のクオリティを上げる過剰な研修や指導や叱責は逆効果になる。
では、どう対策するか?

今必要なことは仕事の技術力や話の理解力のアップではなく、「働く意欲」:モチベーションのアップである。
 モチベーションをアップさせる要因が定説としてある。
その順位は
①評価・・・具体的には「ほめる」
②参加・・・具体的には「どうしたらいいかと尋ねる」
③親身・・・文字どり親の心で
④コミュニケーション・コミュニティ・・・仲間を作る
⑤お金・・・給与

自分から動き出すように仕向ける・・・「人を動かす」術

このことは支援を要する人だけに限らず、すべての人に通用する。
自分目線ではなく、当事者目線で・・・視点を変えることが企業の教育者・管理者に望まれる。
『モチベーションのアップ』策が今回の現象に対する最高の対策ではないか。
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就職後のアフターケア

就職後のアフターケアとは、。
支援を要する本人が安心して就労継続できるようにサポートすること。
会社も保護者もサポーターである。
専門の「就労サポーター」は、本人、会社、保護者に対し就労継続のためのアドバイスをする。
私は2016年(平成28年)から富山県障害者就労サポーターをしている。

2019時事 消費税10%に思うこと

10月1日から消費税が2%アップして10%になった。2%という実数はあるが、生活の中では実感しにくい。で、時間がたつにつれて慣れて、いや慣らされて気にならなくなる。そのうち徐々にゆでガエルのように気が付かないまま首が閉まっていく。人間とは忘れる生き物だというが、良くも悪くも時代に流されていく。怒り狂って大上段に構えたほうが良いのか、小市民となって日々の小さな幸せを追いかけたほうが良いのか、少しづつ面倒くさくなる・・・もうすぐ70歳。

再度開始29.11

テスト
平成29年11月29日 今夜中小企業家同友会障害者問題部会開催
県内の支援学校の先生方と、今夏の仕事見学会の総括会議。
45名の参加で7グループにわかれグループ討論をする。

ぷれジョブたかおか

「ぷれジョブ」は平成15年に岡山県倉敷市ではじまった、障害のある子供たちの職場体験プログラム。学校や就労支援センターが業務として行うものではなく、子供の居住地域におけるボランティア活動としておこなわれている。
 「ぷれジョブたかおか」は平成22年6月に福祉関係者を中心に発足。現在4年目に入っている。代表は富山大学名誉教授の竹川慎吾氏。ぷれジョブは、障害のある児童生徒(小学5年生から高校3年生までの子供を対象)が1週間に1回1時間、ジョブサポーターに見守られながら、6ヶ月を一区切りとして地元の商店や企業で仕事体験をする。この仕事体験を通じて沢山の地域の人達とふれあい、障害のある人たちへの理解を深めてもらい、共生のまちづくりを目指す。「ぷれジョブとやま」も昨25年始まった。
 さて今日はぷれジョブたかおかの2月定例会が開催された。(於 高岡ふれあい福祉センター)
 今日現在ぷれジョブ参加児童は6名(他に高校3年生1名は先月でぷれジョブを卒業)が活動中。今日の参加者は14名で、児童の父兄、先生、福祉関係者、ボランティアとしてのサポーターの方。
 なお、発祥地岡山県では最初、コミュニケーションがにがてな発達障害児が対象であったり、非就職目的の社会体験活動であったが全国に広がっていく中で地域によっていろいろ変化もしていると聞く。いずれにしても、障がい者を社会の外に置いておくわけにはいかない、という人権尊重、人間尊重の世論の高まりが後押ししている。
 某雑誌に「障害は、当事者にあるのではなく社会の側にあるものです。障害を取り除き、障がい者の特性に合った環境を用意することで、障がい者の持つ可能性に着火していきたい。」とあった。「障害」は内にあるものではなく、外にあるもの、・・・素晴らしい視点。